2017年シーズン振り返り
J2での2017年シーズン。毎週毎週必ず試合がある状態で、ここを更新する余裕がほとんどなかった。
ぶっちぎりで首位を独走しているような状態ならそれもできたかも知れないが、酷いときにはプレイオフ圏外に沈むこともあった今季は、心配で心配でプレイオフ2試合含めて24試合も現地参戦。ほぼ2週間に1度はスタジアムに行っていたことになる。名古屋・豊田への往復は休日が丸々1日つぶれ、J2だけに地方のスタジアムも多く、そうなると前の日から準備も必要だったり、泊まりがけだったりするわけで、必然的にここを更新する時間もなくなってしまった。
と、いう言い訳はこのくらいにしておいて、J1に復帰することができた今、長く短かったシーズンをちょこっと、復帰できたからこその振り返りをしてみようと思う。
プレイオフ
降格した昨年から1年でのJ1復帰はかなり難しいと思っていたが、案の定かなりギリギリの状態での昇格プレーオフ。優勝して頂点に立つ大会の準決勝・決勝とは全く異なり、1回でも負けたら来年も下位カテゴリーでの闘いとなる試合。個人的にその緊迫度合いは昨年までのどの試合にもなかったものだった。同じノックアウト方式の2009年天皇杯決勝ですらこれには及ばない。
何しろ、降格したチームに何とか残ってくれたり集まってくれたりした選手達で、なかなか難しい風間の教えを積み上げて積み上げて、終盤ようやくなんとか安心して見ることができるようになったチーム。来季もJ2となったら泰士やシモちゃん、青木亮太、和泉、和也、夏から入ったシャビエルなんかが残ってくれる可能性は限りなく低くなる。彼らがいなくなったらそれをまた1から積み上げていかねばならない。となったら、来年だってどうなるか全く分からない。
そしてそんな事態になった場合のことで一番気になっていたのは、何よりも楢さんのこと。とにかく絶対にもう一度J1の舞台に立って欲しい、と思っていたから、本当に昇格できて良かった。(現時点でまだ契約更新したというニュースはないけれど…。)
そんなことを思いながらのあの試合、もう二度と昇格プレイオフなんぞに出場して欲しくはないが、あの雰囲気だけはもう一度味わってもいいかな、と思ってもいる。勝ち上がれることが分かっていれば…だけれども。
特に福岡との試合の後半のチャンスの場面で、メインスタンド・バックスタンド・ゴール裏があんなに一体になった応援は、少なくとも自分が参戦した試合では今までになかった。試合の行方に無我夢中だったにもかかわらず、すさまじい音量のチャントと拍手が沸き起こっていて、まだ何も決まっていない状態にもかかわらず涙が出てきそうになるくらいだった。
考えて見れば、名古屋は天皇杯やリーグ、付随する大会のタイトルもいくつか獲っているものの、その試合はこれまでホームスタジアムで行われたことがなかったはず。ああいう大事なモノがかかった試合をたくさんのホームタウンの人達に見て貰えて、しかもあんな雰囲気を体験して貰えたことは、間違いなく今後の名古屋グランパスにとってプラスになると思う。ひょっとしたら2位で自動昇格するよりも良かったのかも知れない。
風間サッカー
抜群の実績をひっさげてきた西野、5人目まで動くサッカーを標榜した小倉、いずれも無邪気に期待をして裏切られたので、風間サッカーに対してはかなり懐疑的に見ていたが、結果的にはしっかりと逆の方向へ裏切ってくれた。
24試合も現地参戦したのは、その成長過程で名古屋の成績が心配だったからということもあるが、やはり何と言ってもやっているサッカーが見ていて楽しいこと。止めて蹴る、この基本中の基本技術を自信を持って試合の中で活かすことがどれだけ重要なことか、それが出来ることで昨シーズンの倍以上の得点が入り、見ている方もどれだけ楽しいか、本当によく分かったシーズンだった。
昨年までは、既に興味がなくなってしまっていたけれども日本代表の試合を見れば、やはり代表に選ばれる奴らは上手いな、とは思っていたが、今年は代表の試合を見ても、ワールドカップ出場を決める試合だというのに、全くそんな感覚はなかったし、面白くない。名古屋の試合のほうが遙かに見ていて楽しかった。もちろん持っている力を発揮して勝った試合に限るが。
毎週試合
今シーズンは2月26日に開幕してから12月3日までとにかく毎週試合。DAZNのクルクルでイライラはしたものの、J1のようなシーズン途中の中断がなく、一気にシーズンを駆け抜けた感じ。毎週毎週チームのレベルアップを感じるができたし、毎週確実に週末に休みが取れるサラリーマンにとってこれはとてもありがたい。
できることならJ1もそうして欲しいと思っている。特に、シーズン秋春制を取ってる欧州中心のスケジュールに従うと、現行のJリーグの春秋制ではどうにもならないということは分かっているが、シーズン終盤の数節残した状態での2週間の中断、あれは本当に興ざめする。
試合日程
昨年までJ2は日曜開催が基本だと思っていたが、DAZNのおかげかどうか、土曜開催が意外と多かった。これは比較的助かったのだが、後半戦の曜日と試合時間を確定させるのをもう少し早くできないものか。試合時間や曜日が予想を外れ、せっかく確保していた宿をキャンセルせざるを得ない状況になったことが2度ほど。長崎には行きたかったし、金沢は泊まりたかった。あ、長崎には来シーズン頑張れば行けなくはないか。
天候
現地参戦数がこれまでの倍近くになったからだろうか。以前は降っている雨も止ませてしまうくらいな参戦時の晴天確率だったはずなのだが、今年は本当に雨またはその予報に惑わされたことが多かったシーズンだった。天気が悪いと持っていく荷物が多くなってしまうので本当に困る。
今季は3月の終わりに、アルウィンでの松本との試合は雪が舞う極寒の状態での試合もあり、記憶が確かなら台風接近が3回もあり、そのうち1回は名古屋を直撃して試合が1時間近くも中断することに。なかなかできない経験ではあったが、帰りの新幹線の時間を気にしたのは初めてだった。夏のアウェイ町田戦も雨だったし、確か10月のホーム湘南戦も雨。観戦はしていないけれど、天皇杯でも雷で試合中断、再試合なんてこともあったし、我々人間にはどうにもならないことではあるが、今年の思い出としては残っている。
選手
今年嬉しかったのは、若い選手の成長した姿が見られたこと。これまでの名古屋は若い選手を使うことがあっても、我慢して使い続ける、ということができず、伸び悩んで移籍して(放出して)しまうことが多かったが、今年は(恐らく)悩みながらも残ってくれた若手が風間監督の粘り強い(?)指導で試合に出られるようになり、レギュラーとして出場するだけでなく、いなくてはならない活躍をしてくれるようになった。本当に嬉しい。
その筆頭が青木亮太。シュートの精度がもっと高ければ、今シーズンはシモちゃんよりも得点していたのではないか、とさえ思う。個人的にはもう楢さんの次に推す選手に決まり。名古屋を真剣に応援し始めて10数年、期待する若者は何人もいたものの、ここまで一気に伸びたのは青木が初めて。行けるところまで行って突き抜けてもらいたいものである。
ということで、まだまだ個別の試合や選手のことなどいろいろと思っていることはあるのだが、きっとまとまらないし、年の瀬も押し迫ってきているので、この辺で終わりにしようと思う。最後に1つだけ言っておきたいのは、プレイオフ決勝の泰士のヘディングシュートが決まったシーン、シモちゃんは何にもしてないよ、木村さん、ってことくらい。
J2での1年、J2だからというわけでなく、昨年やっていたサッカーの内容や成績・得点数が酷かったからという側面もあり、昇格できたから言えることではあるのは間違いないけれど、なんだかんだで実は結構楽しかったシーズンだった。まだ行ったことのなかったスタジアムが多く、そこへの交通手段や名産品、スタグルは何があるか、試合が終わったらどこへ寄るか、何を食べるか、を調べて、実際に行ってみて当たったり外れたり…そして、それが毎週末、という生活は間違いなく癖になる。
来年は行ったことが多いJ1のステージ。二度と降格などということにならないように、ということを大前提に、札幌や長崎・鳥栖・広島辺りへの遠征を夢見つつ、まずは楢さんの契約更新と泰士の残留を願い、そして、名古屋のJ1での活躍を願いつつ…
皆様良いお年をお迎えください。
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